こんにちは。大宮ハビリス接骨院の大野太郎です。
今回のブログはランナー膝についてです。患者様説明補足用ですがランニングによる膝の痛みでお困りの方は参考にしてみてください。
《ランナー膝とは?》
- ランナー膝とは本来ランニングで起こる膝の障害全体を指しましたが、現在は主に膝の外側で起こる腸脛靭帯炎《ちょうけいじんたいえん》を指す事が多いです。
(※それ以外にも内側で起こる鵞足炎《がそくえん》、前側で起こるジャンパー膝があります。) - 軽度の場合、歩行時の痛みはなく、ランニング開始後だんだんとふとももの張りと同時に膝外側に痛みを生じてきます。
- ついに走れないほど痛くなりますが、腫れや熱感などの炎症症状はあまり目立ちません。
《原因》
- 腸脛靭帯という筋がふとももの骨の膝に近い大きな出っ張りとこすれて痛みをひき起こします。
- 単なるオーバーユースだけではなく、ほとんどの方が腸脛靭帯につながる大腿筋膜脹筋《だいたいきんまくちょうきん》や大殿筋などの硬さや緊張を有しています。
- 腸脛靭帯に並行して走る外側広筋《がいそくこうきん》の硬さやO脚などが一因となる場合もあります。
- 例外的にランナー膝と同じ機序でふとももの上のほうが痛くなるケースもあります。
《治し方》
- 初期であればランニングの中止、局所の消炎鎮痛処置(湿布や治療)により痛みは収まりますが、ランニングを開始すると再発する場合が多いです。
- 走りながら治す場合は、運動量の調節、ウォームアップ、走行後のケアが必要になります。
- 走行直後は5分くらいアイシングをして粗熱をとります。が、冷しつづけてはいけません。血流を促し、筋肉の緊張をとるためお風呂でゆっくり温めます。
《当院での治療》
- 発症まもない例では超音波、干渉波、消炎鎮痛剤に局所の痛みの緩和をはかり、大腿筋膜脹筋、その他周囲の筋肉の緊張を取り除く事で再発を防止します。
- 腸脛靭帯、大腿筋膜脹筋など股関節周囲はセルフストレッチが難しい部位なので、しっかり個別にゆるめるストレッチを行います。
- 難治例の場合は上記の原因意外にO脚、下肢の差、骨盤の偏位がある場合もあるため細かくチェックしていきます。