なぜ、椎間板の劣化で背部の筋肉がこわばるのか。

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大宮ハビリス接骨院の大野太郎です。
今回は40代以上の方に多い背中のこわばりが、ただの疲労だけではなく、椎間板の老化によってもおこる仕組をなるべくわかりやすく説明します。
誰にでも起こっている椎間板の老化については以下の記事をご覧ください。

椎間板の老化が進むと、 腰は荷重のかかる下の椎間板からつぶれていくことがほとんどです。縦に重ねたパンケーキは下のほうがつぶれやすいのと同じです。

椎間板変性を起こした方のレントゲン画像

上の椎間板は厚さが保たれています。
下から3つの椎間板はつぶれているので骨どおしが、くっついて見えます。

患者さんレントゲン写真です。対診してくださる森整形外科からお預かりしたレントゲン画像をわかりやすく加工しました。

椎間板がつぶれると、『背骨全体が前に倒れこむ』という現象がおこります

イメージしづらいので、背骨をプリントした紙とカッターを使って再現してみました。

背骨の標準モデルをプリントしました。
カッタ―で椎間板を切り取ります。
腰椎4番~5番~仙骨の椎間板を詰めるとこんなに傾きます。

「椎間板変性を起こした背骨」と「標準の背骨」の比較

完全に隙間をつめず、軽くつぶれた様子を再現しましたが、それでも背骨はこんなに前に傾いてしまいます。

標準モデルに比べて、背骨が前傾することがよくわかります。

このままではバランスが取れないため、いろいろな方法で代償します。
まず背筋を使って背骨を引き起こす方法が 一番見栄えが良く簡単です。

「前傾した背骨を引き起こしている様子」を再現します。

本人はただバランスをとってまっすぐ立っているだけなので、背骨を引き起こしている自覚はありませんが、常に背部の筋肉が緊張しています。
これが椎間板の老化により、背部にコリを感じる原因です。

こわばりがさらに椎間板の劣化を招くケース

椎間板内には神経終末がありません。つぶれた椎間板自体は痛みを感じないので、神経を障害してなければ腰の痛みはあまり感じません。

疲労やこわばりを感じる背筋を休めるため、座った時に前かがみになりがちです。これが更に椎間板に圧力を掛け、どんどんつぶしていく原因につながります。

《まとめ》

背部のこわばりが椎間板変性に起因している場合、ただ筋肉をゆるめただけでは解決しない事がわかります。

椎間板をケアすると同時に、さらなる変性を防ぐ為に筋肉をゆるめ、正しい姿勢をとりやすくする事が大切です。

背部のこわばりが続いててお困りの方はお気軽にご相談ください。

※所用により早めに終了する場合がございます。ひる12時半以降、よる20時半以降来院される方はお電話でご確認ください。

  • 2019 03.09
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