こんにちは。大宮ハビリス接骨院の大野太郎です。
子供に多いかかとの痛みに続き、40代~70代に多いかかとの痛み『有痛性踵骨棘』についての説明です。
患者様の補足説明用です。
足底筋膜炎(そくていきんまく)
と
有痛性踵骨棘(ゆうつうせいしょうこつきょく)
《概念》
- 40代以降の男性に多い
- 加齢により弾力性を失った足底筋膜の小さな断裂 または、踵骨の足底筋膜や短趾屈筋の付着部に生じた骨棘(こつきょく)による。
- 放置した場合、数か月にわたり歩行困難なくらい痛くなる場合もある。
《症状》
- 40代以降の男性に多く、特に朝の第一歩でかかとの裏の内側に激痛が走る。その時足底筋膜のわずかな断裂が起きる事がある。
- 足底筋膜がわずかに断裂した後、付着部のテンションが下がり日中の痛みが消失することがあるが、翌朝再び激痛を繰り返す。
- 整形外科でレントゲンをとってもらうと上の写真のように、見るからに痛そうなトゲが写ることがある。これを踵骨棘(しょうこつきょく)という。
- トゲがなくても痛みが出る人、トゲがあっても痛くない人がいる。なのでトゲの有無は診断のひとつの材料ではあり、治療の上で最重要というわけではない。
《おうちでの治し方》
- ランニング、ジャンプなどの負荷の大きい運動は控える。
- 土踏まずのあたりをほぐして、踵骨にかかるテンションを下げる。
《当院の治し方》
-
- 治療としては電気や超音波や手技を使った除痛、炎症・微細断裂部への血行促進、硬くなった足底筋膜及び短趾屈筋のストレッチなどを行います。
- 踵骨棘は見た目としてはトゲですが、実際は筋付着部の面積を広げ大きなテンションを受けとめるために出来た骨隆起(でっぱり)と考える先生もいます。
- 痛みがあまり強い場合は足底版を使いますが、一生ものではありませんので安心してください。