活発な子供に多い股関節の激痛。単純性股関節炎

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こんにちは。大宮ハビリス接骨院の大野太郎です。
今回のブログはお子さんに多い股関節痛の中でも、もっとも多い単純性股関節炎についてです。
キッカケもハッキリせず、腫れも目立たないので親御さんの目には少し大げさに映るかもしれませんが実際にはかなり痛いです。

 

〈症状〉

  • はっきりしたキッカケはないが、普段から活動的な子に多く発症する。
  • 3-8歳くらいの男の子に多いとされているが、最近はダンスや体操などを習っている女の子にも多い。
  • 足を着くと股関節あるいは、太もも~膝にかけて痛がる。
  • びっこを引いて歩く。
  • 何もなかったかのように痛くなくなるが、再発しやすい。

〈概念〉

  • 幼小児期に起こる原因不明の股関節炎。(私個人は疲れや風邪などで炎症反応が起こりやすい状態にあるとき、動きすぎなどの過負荷が加わることにより関節包内に強い炎症が起こり内圧が高まるものと考えています。)
  • 股関節滑膜(関節包内膜)の炎症により水がたまり関節内圧が上がるため、動かすと痛み、動作に制限が生じる。
  • 後遺症が残る心配はないが、他の股関節疾患との鑑別は必要。

〈治し方〉

《様子を見る》

英語では通称observation(観察する)hip(股関節)と言い、2-3日様子を見ていると自然に痛みが取れる場合がある。

《安静・免荷》

痛みが完全にひくまでは公園で遊んだり、スポーツ等は控えさせる。痛みが強い場合は杖で荷重を減らす。小さくて杖が使えない子はおうちで安静。

《消炎鎮痛》

超音波・干渉波などで炎症と痛みを抑える。

《除圧》

手技により関節内圧を下げるとその場で楽になる場合が多い。

〈気を付ける点〉

  • 後遺症・合併症などは、ほとんど心配はありませんが他の股関節疾患と似ている部分があるため鑑別に気をつけます。
  • ペルテス病(大腿骨頭の骨端核が壊死を起こす)の初期症状とよく似ているため、痛みがとれた後も2週間おきに状態を観察します。
  • 大腿骨頭すべり症(10歳前後の男の子に多い)、急性軟骨融解(10歳~女の子に多い)、化膿性股関節炎、若年性リウマチなども念頭において診ます。
  • 疑いのある場合は、対診できる顧問医の先生(森整形外科・西大宮病院)に紹介し、検査を受けます。

2-3日様子を見ても痛みが引かない場合はご相談ください。

さいたま市大宮区大成町3-515
電話:048-788-3418

 

  • 2018 11.09
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