こんにちは。大宮ハビリス接骨院の大野太郎です。
運動をする小学生に多いセーバー病(踵骨骨端炎)についての説明です。
患者様の補足説明用です。
セーバー病(シーバー病・踵骨骨端炎とも呼ばれます)
《概念》
- 運動による踵骨骨端部(かかとの骨の柔らかい成長部分)の炎症。
- 6~12才頃に多い。
- 原因①:アキレス腱や足底筋膜が、付着する踵骨の骨端部をくり返し引っ張る。
- 原因②:地面からの衝撃がくり返し踵の骨に伝わる。
- アキレス腱付着部、足底筋膜付着部の炎症と鑑別が必要。
《症状》
- 荷重・ランニング・ジャンプなどで踵に痛みが出る。
- 症状が進むと、びっこをひいて歩く(跛行)
- かかとの骨端部を押すと痛い。見た目の変化は少ない(内出血や腫れ)
《おうちでの治し方》
腫れなども少ないので筋肉痛と同じように我慢させてしまいがちですが、骨の炎症なので無理をしていると症状を悪化させます。
おうちでは安静が基本となります。痛みが引いてきたらふくらはぎのストレッチを開始します。
運動の復帰は軽いランニングなどから始めて、痛みが再発しないか注意します。
痛みには・・・『患部を押した痛み』と『立って運動したときの痛み』
がありますが、歩いた痛みがなくなっても患部を押した痛みがあるうちはランニング、ジャンプなどの運動は控えてください。
《どうしても運動しなければならないときは?》
大事な試合や運動会など、どうしても出たい場合はテーピングで筋肉を緩めたり、ヒールカップで衝撃を和らげます。
ケースバイケースですが、動きやすさを優先するか、患部の保護を優先するかでテーピングのやり方が変わります。